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「ダイの大冒険」の魅力は王道の主人公と王道から外れた裏主人公ポップ…二人を綺麗に描き切った名作漫画

      2016/02/18  26,839 views 

僕が少年漫画で最も好きな作品の一つがこれです「ダイの大冒険」です。

DRAGON QUEST―ダイの大冒険― 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

今回はこのダイの大冒険の魅力をネタバレなしで紹介させてもらいたいと思います。

ちょっとは入るかも知れませんが(笑)まぁ大きなネタバレはなしで、何故面白いのか、どういう人にオススメなのか、そういう話をさせてもらいます。

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漫画連載データ

連載時期 1989~1996年
原作 三条陸
作画 稲田浩司
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
巻数 全37巻、文庫版全22巻

ドラゴンクエストの漫画化

このダイの大冒険は国民的ゲームである「ドラゴンクエスト」の漫画化なんですね。

これがまだ子供心に突き刺さるわけでして、他にもドラゴンクエストの漫画化はありましたが、このダイの大冒険はたぶん一番最初に漫画化されたものじゃないかな…四コマ劇場とかは別として、シリアス路線のオリジナル漫画としてね。

想像するしかなかった呪文が漫画で表現される

当時はまだドット絵のしょぼいグラフィックでゲームをしていたので、呪文の数々も全部どういうエフェクトなのか、想像の産物だったんですよ。

炎系の呪文で単体に攻撃する「メラ」と、グループに攻撃する「ギラ」の違いをどう表現するのか、その「想像しかした事がない呪文が漫画で表現される」ってだけでワクテカするレベルじゃないですか。

ダイの大冒険と一緒に大きくなった

そもそもこれ、僕が1983年産まれなので、僕がまだ小学1年生ぐらいの頃に連載開始なので、僕が少年ジャンプを読みだした頃に連載開始されているぐらいでして。

正直初期の頃はほとんどリアルタイムで読んでた記憶がありません。でも僕はちょうどダイの大冒険を読みながら大きくなった世代であるのは事実なんですね。

だからどうしても思い入れが強い作品の一つなんです。

主なあらすじ

魔王ハドラー率いる魔王軍が勇者によって倒され平和になっている世界からスタート。

魔王の支配から解き放たれて、モンスターが平和に暮らす「デルムリン島」にて、人間のダイ(主人公)は良い心を持ったモンスター達に囲まれて、そのモンスター達の長である鬼面道士のブラスに育てられて暮らしていた。

物語の始まりは、希少価値のある「ゴールデンメタルスライム」である通称ゴメちゃんが、悪いニセ勇者「でろりん」に連れさらわれてしまう所から始まる。

勇者に憧れるダイは、ゴメちゃんを助けるために村のモンスター達を連れて奪還作戦に向かう。

ドラゴンクエストの常識である「モンスター=悪」ではなく「人間=悪」からスタートすると言うちょっと面白い作品だった。

ちなみにダイの大冒険は最初読みきり作品で、そこから物語を繋げて「ダイの大冒険」として連載がスタートしています。

王道の主人公であるダイ

一見すると、ダイの大冒険は主人公であるダイが少年漫画でお馴染みの超絶な力を発揮して悪い奴をギッタギタにやっつける王道的なバトル漫画になっています。

ですがそれに強烈な味付けをしているのが、裏の主人公であるポップです。これについては別ブログで熱く語った事がありましたが、ネタバレにならない程度に今回も熱く語らせて頂きます。

誰よりも強く才能にあふれている

ダイは最初から強く、誰がどう見ても素質に溢れたヒーローとして描かれています。

主人公パーティーで最年少にも関わらず、天才的な才能を持っており先代の勇者であるアバン先生をたったの数日を追い越してしまうほどの才能の持ち主です。

「これぞバトル漫画の主人公」と言えるキャラクターで、純粋でエッチな事に興味はなく、大好きな仲間や友達を助けるためにどんな敵にも立ち向かっていきます。

まさに「勇気ある者=勇者」に相応しいキャラクターです。序盤に登場する魔王ハドラーや、獣王クロコダインにもダイは全く怯むことなく立ち向かいます。

この姿勢は基本的に一貫しており「勇者とは、主人公とはこうあるべき」と言う姿を読者に見せてくれます。

子供が憧れるヒーロー像を綺麗に描き切った、それが主人公であるダイです。

少年漫画特有のキレたら強くなる設定

また「ドラゴンの紋章」の設定があり、ドラゴンボールなどの他の名作にも代表される「キレたら強くなる」と言う設定をダイは持っています。

悪い事をする奴等にダイが本気で怒ったらドラゴンの紋章が発動して、悪い奴等をギッタギタにやっつける。ある意味では「チート(反則)」的な能力なんですが、それもまた少年漫画の王道とも言えるでしょう。

またダイは普段は温厚な性格をしており、本当に悪い奴にだけ怒りを発揮するからこそ使える設定でもあります。

実際自分と似た境遇の敵に対しては、どれだけ悪い奴でも「俺もちょっと何かが違ったらこいつみたいになってたかも知れない」と同情を禁じ得なくなってしまいドラゴンの紋章を使おうと思っても使えない…なんてシーンもありました。

個人的にはこの「キレたら強くなる」設定は子供の頃には本当にツボだったので、このダイというキャラクターの徹底した王道っぷりには原作者の三条陸先生は素晴らしいと思います。

完璧過ぎて人間臭さには欠ける

ただこれもまた原作者の三条陸先生の計算ではあったとは思いますが、ダイはあまりにも王道すぎる主人公故に人間臭さがありませんでした。

徹底的に良い子で、徹底的に強く、徹底的に完璧に思えました。

あまりにも化け物じみて強くなり、あまりにも非がないので、ひねくれものの僕はあまりダイが好きではありません(笑)

そしてその人間臭さを表現してくれたのが、裏主人公であるポップでした。

裏主人公のポップがいてこその名作

ダイの大冒険には魅力的なキャラクターが沢山登場します。序盤に登場するアバン先生もその魅力的なキャラクターの一人でした。

ですが個人的にはそれ以上に最も魅力的だったのがこのポップです。ポップはダイの大冒険で裏主人公として、そして読者に沿った存在として、非常に立ったキャラクターとなっています。

DRAGON QUEST―ダイの大冒険― 2 (ジャンプコミックスDIGITAL)

ポップが表紙となっているのは文庫本の2巻、裏主人公に相応しい扱いです。

定番の主人公の親友キャラ

ポップは「主人公の親友キャラ」として物語の序盤に登場します。

読み切り作品には登場しないので、1巻の最初からいるわけではありませんが、連載作品となった「ダイの大冒険」では1話から登場しています。

先代の勇者である「アバン先生」の弟子として登場し、ダイにとっては兄弟子で年長者でもあるわけなのですが、ダイとは正反対の「ダメなキャラクター」です。

しっかり者のダイ、お調子者のポップ。

努力家のダイ、怠け癖のあるポップ。

真面目なダイ、スケベなポップ。

勇気のあるダイ、臆病者のポップ。

このわかりやすい対比で物語は進んでいきます。

徐々に確実に成長するポップ

ダイが最初からぶっちぎりで強く、ドラゴンの紋章さえ発動すれば化け物じみた強さを持っているのに対して、ポップはただの雑魚でした。

ゲームでは最強クラスの呪文である「メラゾーマ」こそ使えるものの、その威力は大した事もなく、ただの見掛け倒しのような存在です。

確実に「ただのやられ役」であり、常に無様な姿を晒し続けるだけです。

ぶっちぎりでパーティーで最も強くあり続けるダイと違い、ポップは常に底辺をさまよっています。

ですがその底辺にいても、ポップは徐々にですが確実に成長していきます。

コミックスの途中で寄せられたコメントにもありますが「脇役な人生も悪いものじゃない」と思わせてくれる力強さがポップにはあります。

ネタバレを禁止すると正確に書けなくて辛いんですが(笑)

ポップと言うキャラクターを語る上で「成長」は欠かせないキーワードです。

常にヒーローであるダイとは違う形の成長を表現する…それがポップの一番の役割だったように感じます。

少年漫画の王道から外れた存在

ポップは常に「凡人」として物語の中に放り出されています。パーティーのメンバーが各々エリートで超人のような存在の中、ポップだけは「ただの武器屋の息子」に過ぎません。

伝説の勇者の血を引いているとか、そういう少年漫画の王道から外れた存在なのです。

基本的に少年漫画の主人公は「特別」でなければいけません。伝説の勇者の血を引いているのが一番良い例でしょう。

そういう王道な部分は全部本来の主人公であるダイにやらせて「普通はやらない事」を総てポップが担っています。

エリートでもない、才能もない。ただの臆病でクズ野郎なポップが頑張ってエリート達に追いつこうと奮闘する姿は実に素晴らしい。

僕はこのポップの姿こそ子供に見せるべき漫画だと自信を持ってオススメ出来ます。

少年漫画の王道から完全に外れていようとも、ポップをここまで魅力的に描き続けたこの作品は実に偉大だと思うのです。

正直僕はポップがいなければダイの大冒険をここまで好きになっていませんでした。

作品の大まかな魅力

最後に大まかにダイの大冒険の魅力を語りたいと思います。

ですが主な魅力はやはりダイとポップとの対比だと思うので、言いたい事の大半は既に上記してあります(笑)

キャラクターのほとんどがキャラが立っていて魅力的

改めて原作者の三条陸先生の構成力を絶賛したいんですが、出て来るキャラクターの大半が魅力的なのです。

敵から仲間になったキャラクターも、ダイもポップも、他のキャラクターも皆魅力的です。

元々のコミックスだと全37巻と実に長いので、その間に出て来るキャラクターは非常に多いです。

ですがその一人一人が魅力的なので、ほとんどが愛せてしまいます。

終盤になるに連れて敵だったキャラクターも魅力的になっていくので「なんで敵なのにこいつこんな良い味出してるんだろう」と思うぐらいです。

王道の少年漫画で、敵は「魔王軍」なんだから勧善懲悪的なものにならないとダメなのに、敵には敵の事情があったりして、この辺りも個人的には好きな点でした。

作画もわかりやすく読みやすい

細かくコマが描き込まれていても、現状の把握が非常に容易な作画も魅力です。

今で言う「萌え」はありませんが、パッと見ただけで「ああ今こうなったんだな」と展開がすぐにわかりますし、キャラクターの動きも実にわかりやすいです。

昨今の作品でたまに「ん?これどうなったんだ?」とわからなくなる作品がありますが、稲田浩司先生の作画ではそういう事がほぼありません。

実にわかりやすく構図が選ばれており、漫画としての魅せ方も実に上手いです。

逆に萌えが一切ないからこそ、どの時代でも普通に読める作画であるとも言えます。

Amazonでは各巻途中までは試し読み出来るので、イラストに関してはちょっと見てみて決めると良いと思います。

ただ万人受けする絵だとは思いますよ。

魅力的な必殺技が多数登場する

  • アバンストラッシュ
  • ライデインストラッシュ
  • ギガブレイク
  • ブラッディースクライド
  • グランドクルス
  • 獣王会心(痛恨)撃
  • フィンガーフレアポムズ
  • メドローア

などの様々な必殺技が登場するんですが、これらは全部漫画オリジナルのもので、ドラゴンクエストの呪文とは別のものです。

ドラゴンクエストの漫画なんですが、オリジナル要素が非常に魅力的な漫画だった事がよくわかります。

随所に含まれたドラゴンクエスト要素

確かに魅力の大半は、実は「ドラゴンクエスト以外の部分」なんですが、それでもやはり一応ドラゴンクエストの漫画なので、随所にシリーズを通して「あるあるある」って要素が散りばめられています。

作者コメントにもありましたが「強敵に遭遇してしまって、どんどん仲間が死んで画面が真っ赤になってきて、それでも逃げられない絶望感」のシーンは個人的には最高でした。

子供の頃は何度もそれで死んだもんね…「まさか話しかけたらいきなりボス戦とか思わんかったもん!」みたいな(笑)

呪文などの基礎的な部分は当然として、終盤になって徐々にドラゴンクエストらしさが消えてきても、時折そういうのが入るとドラゴンクエスト好きとしては「ああ、これかw」と微笑ましくなりますね。

こんな人にオススメ

ダイの大冒険はやっぱり少年漫画なので当然少年にオススメです。完全に王道を突っ走ったのは小学生~高校生ぐらいがベターだとは思います。

でも大人になってから読んでもやっぱり面白く、また泣けるんだよね…。

  • ドラゴンクエストが好きな人
  • 王道バトル漫画が好きな人
  • 人間臭いキャラクターが好きな人
  • 萌えを求めてない人
  • カッコいいおっさんが好きな人
  • 息子がいる親御さん

子供がいる親御さんにオススメなのは「是非息子に読ませてみてください」って意味です(笑)

ドラゴンクエストのゲームをした事がある子なら多少はわかると思いますので…是非読ませてみてください。

きっと良い経験になると思いますよ…!!特にポップね!ポップ!笑

でろりんと言う名はたまたまです

ダイの大冒険の初期に登場するニセ勇者の「でろりん」ですが、実は僕がWeb上で使っている名前と完全に同じです。

でも実はこれ、本当にたまたまです…最初にブログを作った際にハンドルネーム(ウェブ上の名前)を考えたんですが、適当に「でろり~んと更新しよう」とつけただけで、かぶってる事に気付いたのは後々になってからでした。

狙ったわけではありませんが、頭のどこかに印象に残っていた可能性は否定は出来ません。

「ダイの大冒険」はそれだけ僕にとって特別な作品だからです。でも本当に狙ってないんだけど…なんでこの名前が頭に浮かんだんだろう…無意識って怖いですね…。

たぶん狙うなら一番好きな「ポップ」って名前にしてたと思います(笑)

Kindleで全巻1万1千円で売っているので是非。それにしてもKindleはマジで便利過ぎる…。

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